📊 構造的背景の深掘り
好調な韓国株市場で、外国投資家による大規模な売却が続いています。ベンチマークであるKospi指数は今年に入り記録的な上昇を記録しているにもかかわらず、5月下旬までに約620億ドル相当の韓国株が売却されたとゴールドマン・サックスは推定し、直近では海外投資家が純額1.24兆ウォン(約8億100万ドル)相当のKospi上場株を売却したと韓国取引所のデータが示しています。しかし、この売却は韓国経済のファンダメンタルズ悪化によるものではなく、むしろ市場の「成功」が主な要因と専門家は指摘します。ノムラのチェタン・セス氏は「投資家やクライアントからの強制的な売却」であると述べ、韓国株が急騰したことでグローバルおよび新興市場ベンチマークにおける比重が大幅に増加し、多くのアクティブファンドマネージャーがポートフォリオやリスクの上限内に収まるようポジションを減らすことを余儀なくされているためです。マン・グループのアジア株式責任者ニック・ウィルコックス氏も同様に、韓国の急上昇が国際投資家にとって「構造的な圧力」を生んでいるとし、一部の投資家は韓国最大手企業の保有比率に関する規制上限に達しているとも説明しています。さらに、サムスン電子とSKハイニックスへの依存度が高まっていることによるリスク集中への懸念も、売却の一因とされています。一方で、外国からの流出は国内投資家による波で相殺されており、ウィルコックス氏は今年の推定700億ドルの個人投資家による資金流入を指摘しています。市場のベテランたちは、韓国株のファンダメンタルズは堅調であるとの見方を崩しておらず、ゴールドマン・サックスもKospiの12ヶ月目標を12,000に引き上げ、さらに37%の上昇を見込むなど、強気の姿勢を維持しています。つまり、外国投資家の売却は、市場の成功がもたらす構造的・技術的な調整が主因であり、韓国市場そのものへのネガティブな見方ではないと結論付けられます。